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ART

2025年6月29日

With ARTギャラリー
第2回「⽯膏デッサン研究室」開催!

artgymは、美術を学びたい全ての人にcreativity(創造性)を身につけ自分を高めるプログラムを提供しています。独自のロジカルデッサンでは、絵を基礎から丁寧に学びながら、伝達力、観察力、表現力を身につけることが出来ます。

T.B

OCHABI artgym初の試み「⽯膏デッサン研究室」が⾏われて1ヶ⽉。


第2回⽬を開催いたしましたので、レポートしたいと思います。



今回もたくさんのartgym会員の⽅が参加されました。


しかし⽯膏像が置かれたアトリエというのは、いつ⾒ても神々しい。


間も無く参加者の皆さんが⼤勢⼊られる前のアトリエに⼊って写真撮影しましたが、誰もいない⽯膏像がたくさん置かれたアトリエ、ちょっと幻想的で良い雰囲気でした。


今回⽤意した⽯膏像は、アマゾン、モリエール、ガッタメラータ、ブルータス、そしてヴィーナスの全⾝像です。


⽯膏像たちから「私たちは準備万端。いつでもおいで」という声が聞こえてきそう。



朝9:00からのスタートでしたが、30分以上前からアトリエ前に並んで待つ参加者が結構いらっしゃいました。


今回は梅⾬シーズンなのですが⾬は無く、ストレスは少なく済みました。何しろ前回は⼤⾬の1⽇でしたので。




待ちに待った⽯膏デッサンの⽇

9:00にアトリエが開き、参加者の皆さんが⼊室されましたが、皆さんほんのり笑顔。


この⽇を楽しみに来られていることが伝わってきます。



1回⽬に続き、今回も研究室となったのは1Fのギャラリー。多くの通⾏⼈の⽅々に注⽬される場所です。


今回もきっと気持ちよく、楽しく描けると思います。


9:30からコーチの説明があり、実質そこからのスタートになるのですが、その前から早々にポジションを決め、描き始める⽅が殆どです。当然ですね。


お気持ち、よーく分かります。



デモンストレーションも実施!

今回、学⽣講師によるデモストを⾏ないました。


今回お願いしたのは、東京藝術⼤学デザイン科2年⽣の真本講師。


⽯膏デッサン研究室に1⽇付き合ってもらいました。



⾔うまでもなく抜群に⽯膏デッサンが上⼿いのでお願いをしたわけですが、流⽯に参加者の皆さんからの注⽬度は⾼い。



描き出しからの⾏程を⾒るのは、かなり参考になります。


⽯膏デッサンに関しては特に初動からのプロセスは⼤事。


何しろ少しの狂いもすぐにバレるモチーフです。


描き出しで狂ったままの状態で進めていくのは、間違いなくいい結果を⽣みません。


今回も⽯膏デッサンが未経験という⽅がいらっしゃいましたが、すごく参考になったと思います。


描くポジションを固定

前回の研究室では席が完全フリーでした。


参加⼈数が多かったこともあり、結構ポジション設定に苦労された⽅が多かったです。


なかなかのカオス状態となったので、今回は⽯膏1体につき5つの椅⼦をあらかじめ置いておきました。


おかげで皆さん、描く⽯膏を早く決めて着席し描き始めることが出来ていました。こうして研究室も進化していくのですね。


夢中になれる時間

参加者の筆が進んでいくと、緊張感が⾼まってきます。


アトリエは静寂に包まれ、鉛筆が⾛る⾳とコーチと参加者の会話が少し聞こえるくらい。



この雰囲気が良いんです。こういう空間で集中⼒が⾼まっていき、ゾーンに⼊れる。


ポテンシャルが上がります。筆者も幾度も経験済み。


時間はお昼になり、休憩で退出される参加者もいらっしゃいましたが、半数は描き続けておりました。


集中を超えて夢中になると、ありがちな現象です。


素敵なことなのですが気を付けないと、⾷事抜きになってしまったりしますね。





「研究室」としての教材

今回、アトリエに「画⽤紙離れさせるには」という教材を設置しました。


鉛筆の⾊の濃淡だけではなく、画⽤紙の素材を敢えて潰すことで、質感が出たりする・・・ということを鉛筆のタッチ、強弱で表した説明図です。



⽯膏像には、ガタついている⾯やツルツルの⾯があったり、凹凸の激しいエリアがあったりと、同じ⽯膏でもかなり変化に富んだモチーフです。


参考にすると、よりリアルな⽯膏像が描けたりします。


技法として覚えておくと、デッサンがもっと深みを増すと思います。


とても参考になるものですので、けっこう⾒にくる参加者がいらっしゃいましたね。


⽬を引く空間になっている

⼤勢の⼤⼈が⽯膏デッサンに夢中になっている空間は、いい意味で異様な雰囲気になります。



前回もそうだったのですが、道路側に⾯したガラス張りのアトリエですので、通⾏⼈の⽅々が皆さん⾒ておりました。


⾜を⽌めてしばし様⼦を眺める⼈たちも少なくありません。


⽩い⽯膏像がたくさん置いてある部屋はそれだけでインパクト⼤!ですから、その⽯膏像を⼤勢がデッサンしていたら更にインパクトは増します。



今回も⽴ち⽌まる⽅は、だいたい⼩さなお⼦様連れの親⼦でした。


研究室をバックに記念撮影する親⼦もいたほど。


⽯膏デッサン研究室をやって良かったと思う光景です。


掲出されているバナーの無料体験申し込みQRコードを読み込んでいる⽅もいらっしゃいました。


ぜひ、体験しにきていただきたいものです。

レベル⾼し!!

夢中で描かれた⽯膏デッサン。


今回もレベルの⾼いデッサンが多く描かれました。



終盤に、前回と同様に参加者の皆さんが描かれた⽯膏デッサンをアトリエ内に並べ、皆で⾒て回る時間を設けました。


レベルの⾼い作品を⾒て刺激を受けること、そして参考にして次回に繋げることは⼤事です。



担当した境コーチと中嶌コーチが、総評を話します。


皆さんが集中して全体的にとてもよく描けているということを話し、そして今回デモストをやってもらった真本講師の感想も聞きました。


「頻繁に離れて⾒て確認することを⼼がけて、全体的にバランスよく⼿が⼊るように気を付けました」ということを強調していました。


近づいて真本講師の⽯膏デッサンを⾒ると、特に濃密に描き込まれている訳ではなく、全体が同じような密度のバランスで描かれていました。これは描きながら

常に全体を意識して⾒ていた証です。



そのことをコーチが説明します。


「1箇所を集中して描きすぎると、もしそこが狂っていたらそのまま描き進めてしまいます。全体をバランスよく描き進めながら、離れて⾒て調整を繰り返していくこと」


私も受験⽣を指導する時、再三⾔ってきたことです。



受験デッサンとの違い

今回の⽯膏デッサン研究室では、真本講師によるデモンストレーションを開始時間から終わりまで⾏ないましたが、多くの参加者の⽅がデッサン中の真本講師に話しかけ、描き⽅などを聞いておりました。


受験⽣のクラスで同じようにデモストをやっても、デモスト中の講師に⾃ら話しかける⽣徒はまずいません。


とにかくピリピリしていますし、講師は当然、⽣徒よりも年上だったりします。


その点、社会⼈対象の⽯膏デッサン研究室は、デモストをやる講師よりも年上だったり社会経験が豊富だったりする受講⽣が殆どなので、気軽に話しかけやすいというところがあります。


もちろん邪魔をしてはいけないというマナーは皆さん⼼得ていらっしゃいますので、タイミングや状況をしっかり⾒て話しかけられています。


「社会⼈になっても、⽯膏デッサンできる」


という環境がいかに魅⼒的か、そういう場⾯を⾒ても理解できます。




優秀作品の展⽰

今回も、参加者の描かれた⽯膏デッサンの中でコーチの⽬に留まった作品をお借りして、しばらく道路側ウィンドウに展⽰させていただくことにしました。


やはり、展⽰作品をじっくり⾒て⾏かれる通⾏⼈の⽅が多い。



⽯膏デッサン研究室のPR効果が絶⼤!


ご協⼒いただいた参加者の⽅、ありがとうございます。


参加者の皆さん、お疲れさまでした!


また次回もお待ちしております。


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