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ART

2025年6月19日

With ARTギャラリー
「⽯膏デッサン研究室」開催

アートジムは、美術を学びたい全ての人にcreativity(創造性)を身につけ自分を高めるプログラムを提供しています。ロジカルデッサンでは、絵を基礎から丁寧に学びながら、伝達力、観察力、表現力を身につけることが出来ます。

T.B

今回はOCHABI artgymで初の試みとなる「⽯膏デッサン研究室」なるものを開催し、⼤好評でしたので、そのイベントの様⼦を記事にさせていただきました。


なぜ、この企画を考えたのか。


石膏デッサン研究室は、artgymで⾏なっております「ロジカルデッサン」のアトリエで起きている状況を⾒て、松枝主任コーチが考えた企画です。



いま、アトリエでどんな状況が起きているのか?!


それは、⽯膏デッサン⼈気の爆発


毎回、⼀体の⽯膏像を何⼈もの受講⽣が囲み、ひしめき合っているのです。


であれば、普段のアトリエ授業以外で、⽯膏デッサンに特化した⽇を設けよう、ということになったわけです。



定番の⽯膏像たち


「⽯膏デッサン研究室」で準備した⽯膏像は5体。


モリエール、ブルータス、マルス、ガッタメラータ、そしてジョルジョの全⾝像。



どれもお馴染みの⽯膏像なのですが、ジョルジョの全⾝像は、そうそう描く機会はないでしょう。筆者も描いた経験はありません。


私ごとで恐縮ですが、筆者は受験⽣時代、モリエールの⽯膏像で藝⼤の⼀次試験落ちました。


そんなどうでもいい情報はさておき、この5体を⽤意すれば参加者はさぞお喜びになるだろうと考え、⼀⽣懸命準備をいたしました。



開催⽇の数⽇前からギャラリーのウィンドウに⽯膏像たちを並べたプロモーションもしました。


インパクト抜群で、多くの通⾏⼈が⽯膏像たちを眺めておりました。

開催当⽇は⼤⾬


準備万端で開催⽇を迎えた⽯膏デッサン研究室。この⽇はあいにくの⼤⾬。


しかし、開始時間前から多くの参加者の皆さんが来られました。


早く⽯膏デッサンをやりたい!


その熱意が伝わってきます。その姿勢には敬意を表したいほどでした。


⾜元が悪くても、⼤勢の⽅が⾜を運んでくださり、アトリエに着くとすぐに⽯膏選び、そして場所選びを始めます。


床が滑りやすくなっていたので、コーチたちはすぐに⼊り⼝に⾜ふきタオルを⽤意。


せっかく楽しみにされていた⽯膏デッサン研究室で、転倒事故でも起きたら⼤変です。


参加者の皆さんの熱意が台無しになってしまわないよう、出来る限りのケアはいたしました。




⽯膏デッサン初⼼者も参加

デッサンに対する意識の⾼い⽅にお集まりいただいたのですが、⾸像は描いたことはあるが胸像は初めて!という⽅や、⽯膏デッサン⾃体が初めてという⽅もちらほら・・・。


さすがにそのような⽅々は、コーチに「初めてなんですが、どの⽯膏像を描けばいいですか?」と聞かれてました。



そう、この度の「⽯膏デッサン研究室」は、敢えてレベルの⾼い設定をさせていただきました。初めてという⽅は⼾惑うのも当然です。


しかし、コーチは答えます。


初級クラスの⽯膏像はありません。ですが今回、それぞれの⽯膏像の近くに参考作品を置いてあります。


参考作品のアングルと同じ場所で描いて、いっそ参考作品を模写する、ということも初⼼者の⽅にはお勧めします。そこはやはり研究室ですから!



そう、レベルを下げるのではなく、ハイレベルなクラスを体験し、多くを持ち帰っていただきたい。


⽯膏デッサンを観察し深く知って、より好きになっていただきたい、という思いで開催したデッサンイベントです。


きっと、思いは参加者の皆さんに通じているはずです。



「研究室」の名に相応しい空間


⽯膏デッサンの⼈気が凄いことは前述いたしましたが、やはり⽯膏像が多くの参加者に囲まれる形となりました。



⽯膏像というのは、不思議な魅⼒があります。筆者も久々に描いてみたくなりました。


しかし衝動をグッと抑えて、取材に徹しました。


上⼿く描けずOCHABIの信頼が揺らぐようなことがあってもいけませんし。いや、本当に何⼗年も描いておりませんので。


アトリエ内は集中した静けさに包まれました。


鉛筆の⾛る⾳だけが響く空間では、参加者それぞれが⽯膏像と真摯に向き合う姿が印象的でした。



コーチ陣も適宜アドバイスを⾏いながら、参加者の創作を丁寧にサポート。


⽯膏デッサンのステップアップを⽬指す⽅にとって、⾮常に実りある時間となったことでしょう。


「研究室」というイベント名、本当にピッタリだと感じました。



道⾏く⼈たちの注⽬の的に


OCHABI 1Fギャラリーは、⼤きなガラス張りのスペースで、通⾏⼈の⼈たちが中の様⼦をよく⾒えるよう作られています。


御茶ノ⽔駅すぐそばの、⼈通りがとても多い道沿いにあります。


⼤勢の⼤⼈たちが⽯膏デッサンに夢中になっている状況は、外から⾒ると異様で⽬⽴ちます。もちろんいい意味で。



多くの通⾏⼈の⽅々が⾜を⽌めてご覧になっていました。⾬天でなければもっと多くの⼈に注⽬されていたかもしれません。


注⽬されながら描く⽯膏デッサン。参加者の皆さんはどういう感覚だったのでしょうか。


おそらく・・・ですが、拝⾒している限り皆さんは凄い集中⼒で描かれていたので、注⽬している通⾏⼈の存在は創作に関係なかったのではないかな、と思います。


夢中って、やっぱり凄いですね。


⾜を⽌めてしばらく眺めている⽅で多かったのは、⼩さいお⼦さんをお連れした親⼦でした。



⼤勢が⽯膏デッサンをする姿のインパクトもあるとは思うのですが、創作意欲を湧かせるような興味の持ち⽅をしていただいたのなら、嬉しいです。


次回開催の時はPRESSとして、⾜を⽌めて眺めている⽅にインタビューをしてみようと思います。


⾃⾝のデッサン意識がアップグレード


⽯膏デッサンというものは受験⽣がやるもの、というイメージが強く、⼤⼈になってから描く機会はなかなか無い、というのが現状。


そして、「今でも描きたい」と思っている⼤⼈が多いのも事実。


だから今回の開催は、とても良い機会だったと⾔っていいと思います。



⽯膏デッサンは、形の取り⽅、陰影の描き⽅、空間の捉え⽅と、総合的な観察⼒と技術が問われます。


今回のイベントでは、そうしたデッサンの“基礎の深化”をじっくりと楽しめる時間も提供できたと思います。


⽯膏デッサンは、率直に⾔って難しいものです。


ゆえに描き切った時の達成感や爽快感は、デッサンの意識がアップグレードにつながることは間違いありません。



楽しい振り返りの時間


「⽯膏デッサン研究室」が終盤を迎え、総評の時間となりました。


参加者の皆さんが席を⽴ち、描いたデッサンを中央に並べます。そしてアトリエをぐるぐると回り、他の⽅々のデッサンも⾒ていきます。



他の⽅の作品を⾒ることも⼤事です。得るものがたくさんあります。


和気藹々とした鑑賞タイム。



精⼀杯夢中で描いたあとは、とても気持ちが良かったことと思います。


今回、とてもレベルの⾼い作品が数多く描かれました。


せっかくですので、作者の⽅とご相談の上、道路側にしばらく展⽰させていただくことにいたしました。


受験⽣も驚きのレベル


とにかく、⽯膏デッサンの注⽬度は凄かった!


今回のイベントで描かれた作品を展⽰したら、学⽣たちがウィンドウ前に群がる場⾯が多く⾒られました。


そしてもちろん、そのほかの多くの通⾏⼈も⾜を⽌めて眺めておりました。



OCHABI artgymで開催された今回の「⽯膏デッサン研究室」は、“⼤⼈が本気で描く⽯膏デッサン” に向き合える貴重な場をご提供いたしました。


今回のイベントのキャッチコピーは、


「社会⼈になっても、⽯膏デッサンできる」



⽯膏デッサンを描きたい。描ける環境が欲しい。それに応えられるのが、artgymです。


アートを通じて集中し、学び、創造する時間は、忙しい⽇常の中でこそ、より特別な意味を持ちます。


「⽯膏デッサン研究室」、今後も継続して開催していこうと考えております。


次回開催の情報にもぜひご注⽬ください。

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