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Design

2025年6月4日

「デッサンの重要性について」

OCHABI主催のデザイン教育シンポジウム。第2回目のゲスト佐藤可士和さんが語る「クリエイティブディレクターの仕事やデッサンの重要性」のお話。子ども達に分かりやすく、ブランディングの考え方やご自身の経験から大切なことを伝えてくれました。

T.B


実質2回⽬の開催となる、デザイン教育シンポジウム#1。


今回は、OCHABIのOBであるクリエイティブディレクターの佐藤可⼠和さんをゲストにお呼びしました。



可⼠和さんはクリエイティブディレクターとして、セブンイレブン、ユニクロ、ミッフィーカフェ、くら寿司など多彩なブランドのデザインを⽣み出されている

⽅です。




クリエイティブディレクターという仕事

登壇者の佐藤可⼠和さんは、まずご⾃⾝の仕事「クリエイティブディレクター」とは、どういう仕事なのかを説明されました。


⼦どもたちにも分かりやすく、スポーツに例えて話されます。


野球ならピッチャーがいて、キャッチャーがいて、バッターがいる。

サッカーならフォワードがいたり、ディフェンスがいたりする。


可⼠和さんも仕事の現場では、そういったプレーヤーから始まったが、現在はそのチームの監督のような⽴場であることを説明され、⼦どもたちは「クリエイティブ全体の監督」ということが少し理解できたようです。



可⼠和さんの⼿がけられた仕事を、ご⾃⾝のWEBサイトを映しながら解説されました。


多数のメジャーブランドのブランディング事例をご紹介いただきましたが、ユニクロやセブンイレブン、くら寿司、代官⼭のミッフィーカフェの事例を特に詳しく⾒せていただきました。





お話をされている中で強調されていたのが、「1⼈では作れない。いろんな分野のチームで作っている」ということでした。


「私は⽅針を決める、メインビジュアルを決める。そして企業全体をデザインします」


実例をご説明いただきながらのクリエイティブディレクターという仕事。

これで、ますます理解は深まったことでしょう。



可士和さんが語る「デッサンの重要性」について

可⼠和さんは、OCHABIのご出⾝。⾼校3年⽣の時、そして1浪の時、2浪の時。合計3年間ほどOCHABIに通われていました。


その時のお話で、デッサンの本質を理解するまで、2浪⽬の時までかかったことを話されていました。



2浪⽬の時に、デッサンは「絵を描くため」ではなく、「理解するため」のものだということに気付かれたとのことです。 「理解できれば、描けるようになる」と。



それは企業のブランディングの仕事でも同じことが⾔える、と語ります。


いろいろなことを聞いて、いろいろなものを⾒て、企業を徹底的に理解する必要がある。つまり、“企業をデッサン”していることと同じである、と。


「なるほど!この会社はこういうことをやりたいんだ」ということが理解できたら、ロゴにしてみたり、空間を考えたり、映像にしてみたりする。


よく理解して、表現する。つまり、デッサンと同じ考え⽅であると話されました。


デッサンとは、上⼿く絵を描く練習とは少し違って、理解して描くこと。


理解して描けば、必然的に正確な絵になる、ということですね。



Movie:なかなか聞けない!可士和さんの子ども時代のお話も!



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