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Design

2025年6月4日

クリエイティブディレクターの仕事を体験するWS

OCHABI主催のデザイン教育シンポジウム。第2回目のゲスト佐藤可士和さんと学ぶ「クリエイティブディレクターの仕事」を体験するワークショップ。子ども達に分かりやすく、ブランディングの考え方やご自身の経験から大切なことを伝えてくれました。

T.B

「言葉のデッサン=理解する」のワークショップ

数多くの企業のブランディングをやられてきた可⼠和さんが、実際にどのように企業をデッサン=理解されてきたのか。


デザイン教育シンポジウムで、実際に可士和さんのブランディングのプロセスを子ども達にも分かるように見せていただきました。


実際の仕事をこの場で再現することは出来ませんので、対談相⼿であるOCHABI Institute研究員の服部亮という⼈間を理解してブランディングする、ということをやっていただきました。



⼦どもの頃は何が好きだったか?⼦どもの頃やっていたスポーツは何か?好きな⾳楽は?好きな⾷べ物は?・・・などなど、⾊々と本⼈に聞いていきます。

それらは全て可⼠和さんが初めて聞く服部亮の情報です。



「最初はこういう⼈だと思ったけど、実はそういう⼈だったんだ」ということを知る、理解することが⼤事なんです、と説きます。




そして参加者の⼦どもたち、親御さんたちにも、ランダムにペアーを組んでもらい、お互いを理解し合うワークショップをしてもらいました。






ヒアリングして、対象をよく理解してデザインする

次のステップとして、「理解を得た相⼿のロゴを作る」というワークに移りました。


そこで必要になってくるのが、「最初は○○な⼈だと思ったけど、実は△△な⼈だった」という、最初の印象の⼈物像と、⾊々な情報を知ってからの⼈物像。


可士和さんの実際の仕事でも、企業の⼈の話を⾊々聞くと、知らないことがいっぱいあることに気付く。3ヶ⽉とか半年とかかけてヒアリングをして、商品を使ったり、⾷べたりして、徹底的に知った上でデザインをするそうです。


ヒアリングをした時点で、実は半分くらいデッサンが終わった感じだ、ということでした。理解することがいかに重要かが分かる内容でした。


そのお話を聞いた上で、「相⼿のロゴを作る」ワークを実施します。



10分という敢えて⻑くはない時間内で区切るタイムロック制にして、集中⼒を⾼めてアウトプットまで⼀旦仕上げる、というクライアントワークを模した形で

⾏ないました。


「⼀⽣懸命やる」ではなく、「夢中で取り組む」という没頭体験に誘導できるようデザインしたワークショップです。


狙い通り、皆さんすごい集中⼒でした。


10分間の制作時間で、思考を可視化していく過程を可⼠和さんが⾒て回り、⾯⽩さを感じた参加者の作品をピックアップしました。


1⼈⽬は、相⼿を理解し、コンセプトを抽出するには時間が⾜りず、⾃分をロゴ化した、という作品でした。⾃分をロゴ化するということも、ケースとしては⾯⽩いため、ピックアップ。


2⼈⽬は、相⼿と話をして、相⼿の気持ちを捉えてしっかりとコンセプト抽出をしてロゴ化した、という作品。最初の印象と、理解してからの印象の2つを

⽐べられる形でデザインしてくれました。


「⾔葉を⼤事にして絵を描いてほしい」


テーマ、考え⽅の⽅向を⾔葉にしていくことも⼤事だと、可⼠和さんはおっしゃいます。

実際に仕事をしていく上では、コミュニケーションが⼤事で、⾔葉で意思疎通をし合っていく。でも⾔葉だけでも⾜りない。

デザインは⾒て通じる視覚⾔語(ビジュアルランゲージ)も重要。

絵を描いていく上でも、その両⽅を⼤事にする考えで、⾔葉でも考えて、それを絵に描いていくことをやっていって欲しい。



それをやってみることで、これまでとは⼤きく変わると思う、ということを参加者の皆さんに伝え、会を締め括っていただきました。



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