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Circular Economy

2025年6月18日

環境×ART×教育
〜自然環境を守るためには?!

環境再生と教育を通じて持続可能な社会づくりに取り組むリーダー瀬戸昌宣氏と「環境×ART×教育」をテーマにワークショップ形式で対談します。自然環境を見立てたフィールドワークで、全ての生き物が心地よい暮らしができる環境デザインを学びます。

T.B

2025年3⽉23⽇(⼟)、今回はOCHABIの1F ギャラリースペースで、デザイン教育シンポジウム#6が⾏われました。


もうすぐ開始時間という時、会場となっているOCHABIのギャラリー内には川の⽔のせせらぎ、⿃のさえずりが響き渡っていました。


というのも今回の会場、何やらながーい川があり、たかーい⼭があり、⽊や芝⽣が⽣えている。よく⾒ると⽊々の隙間に⿃の姿も。


参加したお⼦さんたち、この環境、状況にとてもワクワクしている様⼦。


当然ですね。何かすごいこと、⾯⽩いことが起こりそうな雰囲気が満載でしたから。

何者?!独特な出⽴ちのゲストが登場


さて、今回のゲストは、⽣態学者であり、農学博⼠、⼟⽊家でもある瀬⼾昌宣さん。


福岡県を拠点とするNPO法⼈SOMA(ソマ)で代表理事を務めていらっしゃいます。



司会進⾏が瀬⼾さんの名を呼ぶと、⼩⾛りに軽快に会場に⼊ってこられました。登壇者ご本⼈が、もう楽しそう。


対談相⼿のリョウさんが、⼦どもたちに謎かけをします。


「さて、このマサくん。なんの仕事をしている⼈でしょうか?」


なんと、早々に⼿を上げて答えるお⼦さんが!


その⼦の答えは、「⾃然で遊ぶ⼈!」でした。


それを聞かれた瀬⼾さんは、


「それはもう、120点の回答です。MCをリョウさんと交代した⽅が良いんじゃない?笑」


という反応。



実は答えを3択⽤意していたのです。


1、植⽊屋さん

2、蕎⻨屋さん

3、⽣態学者


で、正解が⽣態学者だったのですが、お⼦さんのあまりにもポイントを突いた回答に、お⼆⼈は驚愕してしまったのですね。


⼦どもの可能性が計り知れないことを改めて知りました。



瀬戸さんから「⽣態学者」とはどういうものかを、分かりやすくご説明いただきました。


「いろんな場所に住んでいるいろんな⽣き物たちが、そこに住む⾃然、環境とどういうふうに関係しているのか。どういうふうに⽣きているか。どういうふうにそこで豊かに過ごしているか。そういうことを研究することが、⽣態学です」


瀬⼾さんはその⽣態学をアメリカの⼤学で研究し、その研究してきたものを使って、現在は⾃然の中で精⼀杯遊んでいる、とのことでした。



「⾒⽴てる」こと。「またぐ」こと。


「⾃然に遊んでもらっている」ともおっしゃってました。


とても素敵な表現ですね。



偉⼤なる⾃然に遊んでもらう。


⼈が痛めつけて、傷つけて、そういう⾃然が無くなってしまうと、例えば⼤⾬が降ってきたりすると、みんな流されてもう⾃然に遊んでもらえなくなってしまう。


生態学者であり、杣人(そまびと)として、山に手を入れて自然環境を守る仕事をしているのが、今回のゲストのマサくんです。



「五年後も、⼗年後も、三⼗年後も、ずっと遊んでもらいたいと思ってる。」


⼦どもたちにとても優しく強く響く⾔い⽅をされました。


さて、今回のデザイン教育シンポジウム#6の会場。


冒頭でも書きましたが、川や⼭があり、⽊や⿃たちがいる環境になっています。



川に「⾒⽴てる」、⼭に「⾒⽴てる」という形で、ギャラリーに⾃然を作っているわけです。


今回は、「⾒⽴てる」ということが⼀つのキーワードとなって、シンポジウムが進められていきました。

会場の⾃然環境の中を歩きながらお話をする瀬⼾さん。 川をまたぎ、湿地帯をまたいで会場を歩き回ります。

またぐたび、瀬⼾さんは「はい、今、川をまたぎました」 「この湿地帯からまたいで、こちら側に来ました」と。


「またぐ」というワードを強調しながら歩き回ります。


「ある環境から、また別の環境へまたぐんですね」


もう⼀つ、⼤切なキーワードが出てきました。「またぐ」です。


ということで、「⾒⽴てる」「またぐ」の2つが、今回のキーワード。 どんな展開が待っているのか、とても楽しみです。


⼦どもたちを惹きつけるお話と⾏動

「さあ、みなさん、僕についてきてください。フィールドワークをしましょう!」


お⼦さんたちが皆⽴ち上がって瀬⼾さんについて⾏き、川下の⽅に移動しました。



「⾃然で遊ぶためには、どういう環境があるのか、何がそこで起きているのか、を知る必要があるんです」


いつも瀬⼾さんが川下から川上、⼭の⽅まで歩いて、それを調べていることを伝えます。


歩いてみないと⾒えないものがたくさんある、ということを伝えます。



瀬⼾さんご⾃⾝が実際にやられているように、川上の⽅まで⾊々なものを⾒ながら歩いていきます。


そして、必ず源流まで⾏って、⽔の最初の1滴を⾒るのだそうです。



「⼭の⽔の最初の出⼝を⾒なければ、⾃然を治すことは出来ないから」とのことです。


瀬⼾さんのお話が進んでいくにつれ、⼦どもたちがどんどん瀬⼾さんに近づいていきました。




もう、お話に⾷いつく⼒がすごくて、距離が近い近い・・・。


お話がわかりやすくて⾯⽩いということはもちろんなのですが、瀬⼾さんが持つ雰囲気が⼦どもたちを惹きつけていました。



「このお兄さんといると楽しい!」そう思わせるお⼈柄なのでしょうね。

②へ続く




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